新設:2018-07-01
更新:2022-11-13
縁起・沿革
撮影:2018-04-13
所在地
浜松市中区八幡町2
主祭神
玉依比売命 たまよりひめのみこと
品陀和気命 ほんだわけのみこと (応神天皇)
息長足姫命 おきながたらしひめのみこと (神功皇后)
相殿神
伊弉諾尊 いざなきのみこと
伊弉冉尊 いざなみのみこと
由緒案内碑
浜松八幡宮由緒
~略~
[社伝及び郷土史家研究に基く由緒]
社伝によれば、仁徳天皇、遠津淡海の海運安穏のため、海神、玉依姫命を、現小沢渡町の許部の里にお迎えしたとあります。この許部神社は、「延喜式」の敷智郡六座の神の中に登録され、極めて由緒のある神社であります。その後、938年、朱雀天皇、天慶元年に、神託によって当地に遷されました。その節、白狐が老翁の姿となって「浜の松」を移し植え「浜松」の地名となったとも伝えられております。この翌年、平将門が常陸で、翌々年藤原純友が伊予で反乱を起したため、石清水八幡宮の神霊に頼る信仰が盛んになった頃でありました。
[武家の信仰]
~略~
1570年、正親町天皇、元亀元年6月 、徳川家康が岡崎より浜松へ入城した時、源義家の東征祈願の由緒があり、更に鬼門鎮守の氏神として信仰厚く、1586年、駿府に移るまで当社を祈願所として数度社参して、武運長久を祈ったと伝えられています。更に1572年
元亀3年12月、三方原合戦に敗れた家康は、天林寺に入り、義俊和尚が案内して当八幡宮に逃れ、義家ゆかりの「楠」の洞穴に潜み、甲州勢の追手を逃れて武運を祈願した時、楠の上に瑞雲立ち昇り、神霊が白馬に跨り、浜松城方面へ飛び立ちました。家康は八幡宮の加護により「戦われに利あるべし」……と勇躍、城に帰り、犀ヶ崖に布の懸橋を渡して、武田信玄の入城を防ぐことができました。有名な酒井忠次の陣太鼓の武勇伝も、この時のことであります。
これにより、家康開運の社前の楠(「御旗楠」)を「雲立楠」と呼ぶに至りました。これらの伝承は、古老・郷土史家の伝える諸説であります。その後も家康は代々当社を祈願所として旗・神馬を奉納いたしました。豊臣秀吉は、北条氏征討の資金を調達するため、神領を没収し寺島八幡の社領であった現在の寺島町・旭町附近のみを、八幡地として残しました。
1603年、家康は征夷大将軍に任ぜられ、歴世・社領50石の朱印を与えましたが、明治新政権により上地とされ、同年、郷社に列しました。
~略~
補 足
浜松八幡宮の縁起に、「三方原合戦に敗れた家康は、天林寺に入り、義俊和尚が案内して当八幡宮に逃れ、義家ゆかりの「楠」の洞穴に潜み……」とある。
しかし、天林寺は犀ヶ崖と浜松八幡宮との中間に位置するものの、天林寺の縁起によると、義俊禅師の生存期間(応永31年・1424~延徳元年・1489)と三方原合戦(1572)の時期がずれているため、義俊禅師が家康を浜松八幡宮に案内することはなかった筈、家康を浜松八幡宮に案内した和尚は誰だったのか?
参考Webサイト
浜松八幡宮サイト
雲立つクス
撮影:2018-04-13
所在地
浜松市中区八幡町2
案内板 (浜松市教育委員会案内板)
昭和27年4月1日県指定天然記念物
雲立つクス
楠の巨樹で、地上1.5mの幹回り約13m、根元回り14m
枝張り東西約21m、南北23m、樹高約15mあり、幹の下部には大きな空洞がある。幹は地上1.5mのところより数枝に分かれ、古木の部は樹勢が衰えているが、新生部はすこぶる旺盛で、枝葉は四方に繁茂している。
永承6年(1051) 八幡太郎義家が当八幡宮参籠の折り、樹下に旗を立てたとの伝承から「御旗楠」と称された。また、元亀3年(1572) 徳川家康は三方原合戦に敗れ、武田軍に追われてこの楠の洞穴に潜み、その時瑞雲が立ち上がったとの故事により「雲立つの楠」と称されるようになった。
参考Webサイト
浜松八幡宮サイト
東照宮
撮影:2018-04-13
所在地
浜松市中区八幡町2
案内板
東照宮
御祭神 徳川家康
例祭日 4月17日
浜松八幡宮と縁深い徳川家康公をお祀りするお社として正徳4年(1714) に勧請し奉斎されました。
8月15日には東照宮前庭において浜松八幡宮特殊神事「放生会」が行われます。
補足
東照宮は浜松八幡宮の摂社として、浜松八幡宮の社殿右方にあり、東照宮の左に並んで浜松稲荷神社がある。
参考Webサイト
浜松八幡宮サイト
浜松稲荷神社
撮影:2018-04-13
所在地
浜松市中区八幡町2
案内板
浜松稲荷神社
御祭神 倉稲魂命 うかのみたまのみこと
大宮比賣命 おおみやひめのみこと
大己貴命 おおなむちのみこと
月夜見命 つきよみのみこと
大田命 おおたのみこと
例祭日 2月21日
古くから浜松八幡宮の境内末社として伝わります。
神徳を慕う浜松宿の人々に篤く尊崇され、明治大正期には一時現在の中区早馬町にお祀りされていました。
商売繁盛、事業繁栄、家内安全の神徳を持つ神さまとして信仰され、毎年2月11日には氏子崇敬者によって賑やかなお祭が行われています。
補足
浜松八幡宮の社殿右方にあり、右隣には東照宮がある。
参考Webサイト
浜松八幡宮サイト