新設:2018-07-01
更新:2022-11-13
沿革・家康公遺訓
撮影:2014-04-14
所在地
静岡県静岡市清水区辻1-2-1 (清水駅西口・江尻口)
「マークス・ザ・タワー清水」前歩道上
塔正面・両側面
久能山東照宮
従是 弐里三拾町
塔裏面
大正四年四月建設 士族同胞會 安倍郡東部五ヶ町村・庵原郡旧徳川藩
東照公御御遺訓 (台座右側面)
人の一生は 重荷を負て 遠き道をゆくが如し 急ぐべからず
不自由を常と思へば 不足なし 心に 望みおこらば 困窮したる時を 思ひ出すべし
勘忍は 無事長久の基 怒は 敵と思へ
勝事ばかりを知りて 負くる事を知らざれば 害其の身に至る
己を責て 人をせむるな 及ばざるは 過ぎたるより まされり
慶長八年正月十五日 家康花押
人はただ身の程を知れ草の葉の 露も重きは落つるものかな
昭和五十一年五月十五日
東照公御遺訓 久能山東照宮宮司松浦國男謹書
記念塔の由来 (台座左側面)
大正4年5月15日久能山東照宮において徳川家康公の300年祭が行われるにあたり安倍郡東部5ヶ町村および庵原郡士族同胞会は清水市江尻踏切脇にこの「久能山東照宮案内里程標塔」を総工費金515円で建設した
爾来、60有余年 戦火と風雪に堪えてきたが 今回市民より郷土の文化財として顕彰の熱望もたし難く 清水北ロータリークラブは久能山東照宮ならびに清水商工会議所の賛同を得て
この地に移転したものである
昭和51年5月15日
清水北ロータリークラブ
記念塔由来其の弐 (台座裏面)
大正4年創建のこの里程標は江尻踏切脇から久能山東照宮まで11粁であることを示す
此度の土地区画整理及び市街地再開発などで 一新なった江尻口駅前広場の歴史ゾーンの中心施設として3遷目の整備をする
時あたかも久能山東照宮は平成22年に国宝指定を受け 御鎮座400年祭を間近にひかえ この記念塔を郷土の文化財として賑いの地に顕彰できるは 創建先人の功に報いるものであり
市民の熱望を体現した静岡商工会議所をはじめ 清水駅西第1地区市街地再開発組合 清水北ロータリークラブをもねぎらいたい
平成24年11月23日
久能山東照宮 宮司落合偉洲謹書
補足
当該久能山東照宮里程標塔は 大正4年(1515)に家康公300年忌を記念して 士族同胞会が建立したもの
塔に刻された 2里30町は メートル法に換算すると 11,127.2m に相当する
なお 静岡駅南口(静岡市葵区)にも 同様の久能山東照宮里程標塔がある