新設:2018-07-01
更新:2022-11-13
沿革・家康公遺訓
撮影:2014-05-20
所在地
静岡市葵区黒金町 静岡駅南口西寄
塔正面
久能山東照宮
従是 弐里拾壱町
台座正面
大正四年四月十七日
台座左側面の家康公遺訓
人の一生は 重荷を負て
遠き道をゆくが如し 急ぐべからず
不自由を常と思えば 不足なし
心に 望みおこらば 困窮したる時を 思ひ出すべし
勘忍は 無事長久の基 怒は 敵と思へ
勝事ばかりを知りて
負くる事を知らざれば 害其の身に至る
己を責て 人をせむるな
及ばざるは 過ぎたるより まされ季
慶長8年正月15日 家康(花押)
人はただ身の程を知れ草の葉の
露も重きは落るものかな
昭和55年4月17日
東照公御遺訓 久能山東照宮宮司松浦國男謹書
補足
当該久能山東照宮里程標塔は 大正4年(1515)に家康公300年忌を記念して 三百年祭奉斎会が建立したもの Web上の情報によれば 当該塔は2回にわたる移設を経て
現在地(静岡駅南口)に設置されたようだ
塔正面に刻された 2里11町は メートル法に換算すると 9,054.5m に相当する
前2ヶ所の設置場所(久能街道静岡起点辺り/宝台橋北側登口辺り)でも 距離は大きく変わることはないらしい
なお 清水駅前(静岡市清水区)にも 同様の久能山東照宮里程標塔がある