新設:2018-07-01
更新:2022-11-13
縁起・沿革
撮影:2018-01-25
所在地
東京都台東区上野公園10-18
案内板 (台東区教育委員会案内板)
護国院
護国院は、天海の弟子生順(しょうじゅん)が、釈迦堂の別当寺として、現在の東京国立博物館の右手裏に開創した。承応2年(1653)・延宝8年(1680)に寺地を西方へ移転し、さらに、宝永6年(1709)現在地に移った。延宝8年・宝永6年の移転は、それぞれ4代将軍家綱霊廟・5代将軍綱吉霊廟の建立にともなうものである。また、昭和2年、第2東京市立中学校(現、都立上野高校)建設にともない、本堂を現在の位置に移した。
現存する本堂は、釈迦堂とも呼ばれ、 享保7年(1722)3月の再建。間口7間(18.2メートル、奥行5間(13.6メートル)、唐様の建築で、中央奥の須弥壇に本尊釈迦3尊坐像を安置する。また、大黒天画像は、3代将軍徳川家光から贈られたものと伝え、谷中七福神のひとつとして信仰をあつめている。
庫裡の1階部分は、昭和2年の新築、東京美術学校(現、東京芸術大学美術学部)教授岡田信一郎の設計で、各間取りは機能的に配置されている。昭和初期の住宅建設の風潮を良く伝えており、平成13年、国登録有形文化財に指定された。
岡田は、東京美術学校・早稲田大学で設計教育に携わるかたわら、旧鳩山一郎邸(大正13年竣工)・歌舞伎座(同年竣工)等を手がけ、和風建築の設計に手腕を発揮した人物である。
平成14年3月
台東区教育委員会
補足
別称:護国院大黒天
参考Webサイト
寛永寺サイト
寛永寺の子院を歩く[3]「文化探訪-台東区文化ガイドブック」サイト
東叡山寛永寺護国院 天台宗東京教区サイト