撮影：2019-06-13

所在地
千葉県夷隅郡大多喜町 各所　各写真に添えて説明

案内板 (大多喜町案内板)

重要文化財 渡辺家住宅 (わたなべけじゅうたく)　

昭和４４年６月３０日指定

この住宅は､嘉永２年(1849) に地元猿稻町の棟梁､佐治兵衞によって建造された江戸時代末期の代表的な商家造りです。寄棟棧瓦葺（創建時は茅葺）２階建で､正面入口は縦格子戸を､表板戸には上下戸をつけてあります。
間取りは､店・茶の間・中の間・奥座敷となっていて､南に勝手の間・土間があります。奥座敷には木口縁をめぐらせてあって､床の間などに重厚さが見られ､武家造り風付書院・竿縁天井・箱階段・欄間の透かし彫りなど､各部に雅趣とすぐれた技法が見られます。
店構えや整った座敷など､この時代の上層商家の規模が良く示された貴重な建物で､国の重要文化財に指定されています。また､この家には､慶応４年(1868)に房総地方鎮撫副総督柳原前光が宿泊した記念の資料が残されています。
　平成２年３月

大多喜町

参考Webサイト
渡辺家住宅 千葉県教育委員会サイト
大屋旅館 千葉県教育委員会サイト
伊東幸酒店店舗兼主屋 千葉県教育委員会サイト
宍倉弥兵衛商店店舗兼主屋 千葉県教育委員会サイト
みかわやのこころ 三河屋呉服店サイト
房総の小江戸大多喜 大多喜町公式サイト


補足
大多喜町が「房総の小江戸」と称えて､町内の随所に趣のある道標を設置するなど､環境整備に励んでおり､歴史を感じさせる建造物がここで紹介したものの外に幾つもある。ゆっくりと時間をかけて歩いてみるのもよいと思われる。