新設:2018-07-01
更新:2022-11-13
縁起・沿革
撮影:2015-12-24
所在地
栃木県日光市山内2307
縁起・沿革
奈良時代の神護景雲元年(767)に、勝道上人が二荒山の祠を、現在の別宮本宮神社の地に建立したことに始まり、江戸時代初期の元和3年(1617)に日光東照社(後に、東照宮)造営に合わせて現在地に移転した。
日光二荒山神社本社の祭神は、 霊峰二荒山(ふたらさん)=男体山(標高2,486m)を御神体山と仰いだ二荒山大神(ふたらやまのおおかみ)で、次の親子3神を祀っている。
主祭神 男体山(なんたいさん)2486m
大己貴命 (おおなむちのみこと)
御妃神 女峯山(にょほうさん)2464m
田心姫命 (たごりひめのみこと)
御子神 太郎山(たろうさん)2368m
味耜高彦根命 (あじすきたかひこねのみこと)
日光市内に3社鎮座している
山内(市内)に 本社、別宮本宮神社、別宮瀧尾神社
男体山山頂に 奥宮
中禅寺湖畔に 中宮祠
日光連山をはじめ華厳の滝や下りのいろは坂、神橋などを含む境内は、3,400ha(例えば5km×6.8km相当の広さ)に達するという。
明治初期に神仏分離令が出た後は、[2社1寺]と称せられることとなったが、以前は、日光二荒山神社、日光東照宮および輪王寺をまとめて、[日光山]と呼ばれていた。
現在、[日光山]は輪王寺の山号とされ、[輪王寺]は日光山中の寺院の総称でもある。
山内にある[2社1社]の境内は、[日光山内]として国指定史跡であり、かつ世界遺産[日光の社寺]となっている。
なお、正式社名は[二荒山(ふたらさん)神社]である。しかし,同じ栃木県内の宇都宮市に[二荒山(ふたあらやま)神社]があるので、それぞれ[日光]と[宇都宮]を冠して区別している。二荒山(ふたらさん)は、男体山(なんたいさん)の古名である。
参考Webサイト
「日光の社寺」の概要 日光市役所サイト
日光二荒山神社公式サイト
楼門
撮影:2015-12-24
所在地
栃木県日光市山内2307
日光東照宮の西隣にある参道(上神道)を進むと、掲載写真とおりの楼門が迎えてくれる。この楼門は、勝道上人の男体山登頂1200年を記念して昭和57年(1982) 建立されたもので、古いものではない。
なお、楼門から入ると、拝殿に向かって脇から入ることになり、拝殿の正面に当たる神門から入り直すことがよいという。神門も楼門と同時期に建てられている。
本殿と拝殿
撮影:2015-12-24
所在地
栃木県日光市山内2307
本殿は、元和5年(1619)に2代将軍秀忠公が造営したもので、華やかな装飾が施された安土桃山時代様式の八棟造
御祭神は二荒山大神(ふたらやまのおおかみ)
で親子3神を祀る
大己貴命(おおなむちのみこと)父
田心姫命(たごりひめのみこと)母
味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)子
なお、正保2年(1645)に移転(曳家)されている
拝殿は、元和5年(1619)に造営されたものは解体され、正保2年(1645)に再建されたもので、間口16m、奥行12m、銅瓦葺、入母屋造で、彫刻などの装飾がない質素な佇まいである
神輿舎
撮影:2015-12-24
所在地
日光二荒山神社本社 神苑内
案内板ほか
神輿舎(しんよしゃ)は、正面3間、側面2間の素木造で、当初は東照宮の仮殿拝殿として元和3年(1617)造営されたもの。
東照宮創建時の唯一現存する建物で、途中、寛永15年(1638)と寛永18年(1641)に移転したという。
大国殿
撮影:2015-12-24
所在地
日光二荒山神社本社 神苑内
案内板ほか
大国殿(だいこくでん)は
延享2年(1745)建立の宝形造
大国主命を祭神とし、招き大国様を祭っている
唐銅灯籠(化灯籠)
撮影:2015-12-24
所在地
日光二荒山神社本社 神苑内
案内板ほか
神苑内本殿横の「唐銅灯籠」は、「化灯籠」の俗称があり、次の話が伝えられている。
夜更けに灯篭に火を灯すと、様子が怪しげに見えるので、警護の武士が「化け物」と間違え、切りつけた。灯篭の縁に刀傷が沢山残っているという。
末社 朋友神社本殿
撮影:2015-12-24
所在地
日光二荒山神社本社 神苑内
案内板ほか
朋友神社(みもとじんじゃ)本殿は
少彦名命(すくなひこのなのみこと)を祭神とする
学問・知恵の神様に加え、縁結びの神様として、訪れる人が多いようだ
末社 日枝神社本殿
撮影:2015-12-24
所在地
日光二荒山神社本社 神苑内
案内板ほか
日枝神社(ひえじんじゃ)本殿は
大山昨命(おおやまくいのみこと)を祀る
山の神様、健康の神様
嘉祥元年(848)鎮座、1間社入母屋造
高野槙
撮影:2015-12-24
所在地
日光二荒山神社本社 神苑内
案内板
高野槙(こうやまき)は
弘仁11年(820)、弘法大師空海が参拝の時に、お手植えした樹齢1,000年以上と伝えられる槙の老木
二荒霊泉
撮影:2015-12-24
所在地
栃木県日光市山内2301 神苑内
案内板
二荒霊泉
霊峰二荒山(男体山)はじめ、日光山八峰の奉拝に起因する当社の境内には、古くから2つの霊水が湧出している。
その1つは、老杉に囲まれた本社背後の恒霊山中の洞窟からほとばしる「薬師の霊水」で眼疾に霊験ありと伝えられる名水。
もう1つは、恒霊山につづく別宮瀧尾社の清流天狗沢のほとりに湧く「酒の泉」で、酒家の尊崇をあつめる霊泉である。
この2つの貴重な真清水を本社境内西神苑のこの地に導き「二荒霊泉」と名づけた泉を築いて拝戴に便することとした。老杉の聖域で御霊水をいただき、二荒山大神の広大深重なるご神徳をお受け下さい。
(ご霊水の水質は、無色透明、水温12度、菌類〇、硬度26.68で飲料に適する)
昭和46年10月吉日
二荒山神社